= 自転車のヘルメット =
  カナダでは、自転車に乗るとき、ヘルメットの着用が義務付けられている。そのヘルメットの件で問題が起きている。BC州のとなり、アルバータ州にあるカルガリー市での話。

  
ヘルメットを着装しなければ$50の罰金を課せられる、という法律が決められた。それに対して、インド人のシーク派の人々が怒っている。
ヘルメット着用は義務   シーク派の人たちは、いつも頭にターバンを巻いている。その布は10メートル以上あり、20周も巻くらしい。だから、ターバンだけで十分ヘルメットの役目をしているから、ヘルメットは必要ない、と主張している。

  それに、写真を見てもわかるとおり、ターバンを巻いていると頭が大きくなる。その上に、ヘルメットを被るとしたら。。。昔、パーマ屋さんで見かけたあの器具のような大きさのヘルメットが必要だ。ターバンを巻いているだけでも目立つのに、そんな大きなヘルメットを被ろうものなら、どんなにからかわれるか知れたもんじゃない。嫌に決まっている。

  第三者的には、怪我をするのは本人なんだから勝手にすればいいじゃないか、と思うかもしれない。ところが、そうはいかない。医療の問題が絡まってくる。


シーク派の子供たち
頭にはターバンを巻いている
  カナダでは、怪我をしたり病気になったりして医者に行くと、治療費は保険で賄ってくれる。この保険は各州が管轄しているのだが、その費用に我々の税金が使われる。怪我が増えると困るのだ。もちろん、身体的にも怪我をしないほうがいいに決まっている。未然に防ぐことができるなら、それに越したことはない。

  ターバンを巻いている人のヘルメット着用義務は、すべての州で実施されているわけではない。BC州とマニトバ州ではシーク派には特別に免除されている。

  アルバータ州には6万人、BC州には15万人のシーク人が住んでいる。もし、アルバータ州がシーク人にヘルメットを着けないでいいと認めた場合、年間$80,000の医療費がかかるだろうと見積もっている。

   え?え?え? そうしたら、BC州はその2.5倍もの金額を保険で支払っているの?


  
メモ: カナダでは医療と薬は分業になっている。保険は医療のみに適用される。薬は医師が書いた処方箋に従って薬局で購入する。
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