= Jack-o'-lantern =
  10月31日は「ハロウィーン」の日だ。

  祭日ではないけれど、カナダでは盛大なパーティーをする。子供たちは放課後、様々な衣装を身に着け、「Trick or treat !」といいながら近所の家々をまわってお菓子をもらう。その量はかなりのもの。向こう3ヶ月はお菓子を買わなくてもいいくらい。
  このハロウィーンに欠かせないのが、カボチャの飾り。それは「Jack-o'-lantern」と呼ばれる。

  遠い昔はカボチャじゃなく、turnip(カブの一種)という野菜を使ってlantern(提灯)を作っていた。
  さて、どうしてこのカボチャの提灯を「Jack-o'-lantern」と呼ぶのだろうか。

  それはアイルランドの民間伝承に由来する。
  昔々、Jackという男がいた。彼は悪魔をも騙すほどのいたずら好きでペテン師だった。彼が死んだとき天国に行ったが、今までの数限りない悪行のため天国に入ることを拒否された。次に地獄に行ったが、悪魔を騙すほどの悪いやつだと知られていたので地獄にも入れてもらえなかった。それでカブの中に灯した明かりを頼りに、仕方なく地上をさまよっているという。


  うちの近所に、Jack-o'-lantern屋敷がある。毎年ハロウィーンの前日になると、屋敷中が彫刻されたカボチャで埋まる。一番上の写真はそのカボチャたちのほんの一部だ。今朝、この家を見に行ったらちょうどご主人が落ち葉の掃除をしていたので話をした。
 
「これ全部あなたが彫ったのですか?」
  
「ああ、そうだよ。」
「どれくらいかかりました?」
  
昨夜まで8日間だよ。」
「いくつあるのですか?」
  
「472個」
「お仕事は彫刻家ですか?」
  
「いやいや、ちがうよ。いつもこの時期には休暇を取るんだよ。」
「趣味でこしらえているのですか?」
  
「ああ、そうだよ。夜に見に来ればもっときれいだよ。」

  この家にはたくさんの人が見学に訪れる。家の中には瓶が置いてあって、見学者から寄付を募る。この人の労力とすばらしいカボチャ提灯を見たら、また来年もたくさん彫ってくださいねと寄付したくなる。

  それにしても、ものすごいペースで彫らないと8日間でこんな数は彫れない。今朝、一つ作ってみたが(下のカボチャ)これだけでも30分もかかった。

  やっぱ、この人はスゴイや。恐れ入りました!

この人がカボチャ提灯作り名人 まず、デザインを考案する。 頭の部分を開け、中の種を出す。 ナイフを使って慎重に彫刻する。夜にはローソクを中に入れて灯す。
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