= ペットの犬 =

  去年のクリスマス前の22日、14歳の少女が2頭の犬に襲われて大怪我をした。この事件により、ペットである犬のことが話題に上っている。

  どのタイプの犬が人を噛みやすいかという調査結果がある。もっとも危険なのはピット・ブルだそうだ。いやあ、あの犬は本当に人相、いや犬相が悪い。いつでも「噛んだろかー!」という顔をしている。テレビの番組で、女性警察官が近所の人の苦情でその飼い主に会いに来たとき襲いかかったのもこのピット・ブルだった。その女性は手のひらが裂け、指の骨も折れた。襲われたのが小さい子供だったら、と思うとぞっとする。実際に犬に襲われる犠牲者の半数は子供だそうだ。

  どんな環境にいる犬が人を襲うかというと、いつも鎖につながれていたり、せまい小屋に入れられていたりしている犬だそうだ。そうでない犬より3倍も人に噛みつく率が多いらしい。飼い主の育て方も影響を及ぼすのは言うまでもない。

  ん !? 日本の犬はたいていそんな環境の元で飼われているんじゃないのか?おー、危険だなあ。。。

  バンクーバーには犬の鎖を外して散歩させてもいい公園が29ヶ所ある。全部で200ある公園の数に比べたら少ないかもしれない。でも、世の中には犬が嫌いな人だっているし、遊んでいる子供に襲いかかられては困るだろうし。このくらいの数でもよしとすべきか。。。

  もし、犬に襲われそうになったら、どうすればいいのだろう。

  エキスパートが言うには、戦うつもりで、自分のほうが強いんだと犬に思わせること。ちょっと前かがみになり、両手を広げ、犬の顔を見てうなり返すのがいいそうだ。


人間に致命的な被害をもたらした犬のランキング
  
()内の数字は事件を起こした割合(%)

1. ピット・ブル (32)
2. ロットワイラー (18) 
(少女を噛んだ犬)
3. ハスキー (15)
4. シェパード (11)
5. ウルフ・ハイブリッド (6)
6. チャウ (5)
7. ドーベルマン (3)
8. グレート・デインズ (3)
9. セント・バーナード (3)

  話は変わるが、犬はいつ頃から人間に飼われるようになったのだろう。

  犬と人間の付き合いは非常に長い。旧石器時代には、すでに狩猟用に飼われていたらしい。その後、新石器時代には牧畜犬としても利用された。その頃から家族の一員として大事にされてきている。紀元前4000年頃のエジプトのバダリ遺跡からは1匹の犬が埋葬されているのが発見された。また、紀元前2900年ごろのアビュドス遺跡の王の墓には、家臣と共に3匹の犬が埋葬されていた。古い壁画の中にも犬が描かれている。


  日本でも犬と人は古くからの友達だ。

  日本ではある時期、「お犬様」と犬にまで敬語を用いたときがあった。これは「生類憐れみの令」というとんでもない法令が出されたためであるが。。。

  ときは江戸時代、5代将軍徳川綱吉の命令により、「生き物を殺生してはならない」という御触れが出された。犬に限らず、どんな生き物をも殺してはならぬという。この掟を破ったものは厳しく処罰された。

  例えば、自分の子が病気のためツバメを殺して薬にしようとした親子は共に斬罪にされてしまった。ほっぺにとまった蚊をぺチンと叩き殺したため流刑になった者もいる。もちろん、犬を蹴飛ばしても役人に連れて行かれるという恐ろしい法令だ。だから、犬を飼うことも怖くて多くの人が犬を捨ててしまった。そのせいで町中に犬があふれたそうだ。この法令は綱吉の晩年までなんと24年間に渡って施行されたのであった。  お気の毒に。。。

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