= 教育と所得と不動産 =
  2010年に冬季オリンピックがバンクーバーで開催されることが決定し、不動産が値上がりしている。バンクーバーでも家を持つことは難しくなってきた。しかし、世にお金持ちは存在するものである。お金持ちは、大きな家に住み、子供に良い教育を与えることも可能にする。

  バンクーバーに於ける教育と所得と不動産の関係を地域別に調べてみた。 


Greatet Vancouver の地図

基礎学力テストの結果 (2000年度)
地域ごとの成績 (reading 、 writing 、 計算力の正解率を平均したもの
G10 (10年生) G7 (7年生) G4 (4年生)
1 West Vancouver 84.0% West Vancouver 91.0% West Vancouver 96.0%
2 Delta 82.3 Delta 87.0 Delta 89.7
3 Vancouver 78.0 North Vancouver 86.0 North Vancouver 89.3
4 North Vancouver 77.7 Richmond 85.0 Richmond 87.7
5 Richmond 77.3 Coquitlam 84.0 Coquitlam 86.7
6 Burnaby 76.0 Vancouver 83.0 M.R.-P.M 86.0
7 Coquitlam 74.3 Burnaby 82.3 Langley 84.7
8 Langley 73.3 Langley 81.0 Burnaby 83.7
9 New Westminster 73.0 M.R.-P.M 81.0 Vancouver 83.3
10 Surrey 70.3 Surrey 80.3 Surrey 81.7
11 M.R.-P.M * 67.0 New Westminster 76.7 New Westminster 78.0

* M.R.-P.M. = Maple Ridge - Pitt Meadows

年間所得 住宅価格
中間値 千ドル 平均値 万ドル
1 West Vancouver 95 West Vancouver 86
2 Delta 70 Vancouver 55
3 North Vancouver 66 North Vancouver 52
4 M.R.-P.M 63 Burnaby 42
5 Coquitlam 60 Richmond 41
6 Surrey 56 Coquitlam 36
7 New Westminster 55 Delta 33
8 Langley 54 New Westminster 30
9 Richmond 52 Langley 29
10 Burnaby 51 Surrey 29
11 Vancouver 51 M.R.-P.M 28
所得=2000年度  住宅値段=2002年度

  結果は一目瞭然、West Vancouver がすべてにおいてダントツである。

  W.Vanは医者、歯医者、弁護士、会社オーナーなどお金持ちが多い。また、中国、香港、台湾、インド、イランなどから移民してきた大金持ちも多い。だから、大きな家に住んでいる。大きな家に住むと固定資産税も高い。故に、町が潤う。コミュニティーにお金が注がれ、治安も保たれ、生活環境がよくなり、住み良い町になる。住み良い町になると、人がそこに住みたくなる。また、不動産が上がる。。。

  教育熱心な人も多い。資金があるので、習い事もさせられる。家庭教師を雇うこともできる。学校の成績も上がる。そういう子達がたくさん学校にいると、学校の評判も上がる。そうすると、子供を通わせたい、と他の地域からも来たがる。

  今までは越境入学は認められていなかったが、可能になるらしい。が、まずは地元住民優先なので、空きがないと入学できない。故に、引越しをしてくる。そういう人はますます教育熱を上げる。。。

  
  さて、統計の中で、高収入=好成績=高不動産となっていない地域もある。

  例えば、Vancouver は所得が低く、不動産は高い。所得が一番低いとは思わなかった。なぜかというと、Vancouver の南西地区はWest Vancouver のブリティッシュプロパティーと同じように大金持ちが住んでいるからだ。その地域の不動産価格は平均で75万ドル。4億、5億のマンション(大邸宅)も並んでいる。ということは、バンクーバーの東側が低所得層が多いってことだろう。

  また、Delta にお金持ちが多く、子供の成績も良いとは知らなかった。Delta はシアトルに行くときに通りかかるぐらいで、畑が多く、田舎という感しかもっていなかった。Delta の北のほうは開発が進んでいるらしいが。。。

  Maple Ridge - Pitt Meadows は高所得者がけっこう多いのに、子供の成績は学年が上がるごとに下がっていく。教育がよくないのではと疑ってしまう。どうしてこの2地域を一緒にして統計を取っているのかわからない。というのは、Maple Ridge は最近、郊外のベッドタウン化してきて、開発が進みつつある。Pitt Meadows はゴルフ場や畑、牧場もある田舎だ。住宅価格も一番安い。別々に統計を取れば、きっと違った結果になっているだろう。

  反対に、Vancouver の教育関係者はよく頑張っているのではないか。4年生、7年生、10年生になるに従って、成績がどんどん上がっている。

  Surrey はグレーターバンクーバーで最も面積が大きい地域だ。Surrey の北部は発展してきているが、麻薬や車の窃盗など、犯罪が多い。この夏、子供の野球の試合でSurrey の球場に行ったが、トイレの電灯が変だった。チカチカとすばやく点滅しているし、ブルーのネオン色が使われていた。地元の人にどうしてかって訊くと、麻薬常習者が針を血管に打てないようにしているのだって。

  New Westminsterは1859年にイギリスのビクトリア女王に名づけられた由緒ある町で、大阪の守口市と姉妹都市になっている。かつてはバンクーバーの中心街として栄えたが、今は取り残されているって感じ。


  こうしてみると、West Vancouver がバンクーバーNo.1の地区であろう。実際に住んでいて、車の運転の仕方も他の地域と違うように感じる。きちっとマナーを守るし、運転もおとなしい。大阪からやって来た小生にはスリルがないなあ。あはは、冗談、冗談。こんなすばらしい運転マナーに慣れてしまったので、日本に帰っても車の運転はするまい。恐ろしすぎる〜。

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