= イバリュエーション・キャンプ =
  ウエスト・バンクーバーの山を少し上っていったところにグレンモア・パークという小さな野球場がある。それと隣接してコリンウッドという私立学校がある。その学校のグランドでは60人ほどの子供たちがキャッチボールをしていた。そう、今日はマイナーリーグとメジャーリーグのevaluation camp (イバリュエーション・キャンプ)の日。

  evaluation とは、「評価、判定」という意味である。すなわち参加者の野球技術を評価するためのテストだ。このテストはプレーヤーの技術を 5段階で評価し、5がベストで1がワースト。通知簿と同じだ。成績が非常に悪ければ、下のリーグで野球してはどうか、とお達しがある。上のままでは他の子とプレーのレベルが違うし、怪我をされては困るからでもある。

  例えば、メジャーリーグは11歳と12歳の子供たちのリーグ。そして、マイナーリーグは9歳と10歳のリーグだが、上手な子は8歳でもマイナーリーグでプレーできる。10歳で上手な子は、人数が足りないときにだけメジャーリーグからお呼びがかかる。

  評価はとても上手な子と、とても下手な子だけをチェックするのではない。参加者全員を評価する。そして、この評価をもとにドラフト会議で、各チームの監督が選手を獲得していくのだ。

  息子の手続きをしていると、「Yoshi、これが今日評価する選手たちのリストで、今から評価するのを手伝ってね。サンキュー!」と Lynda から言われた。リンダはわれわれウエスト・バンクーバー地区のリトルリーグの実行委員長だ。あだ名はiron woman。てきぱきしている、しゃべり方が命令口調、そして、決めたら考えをなかなか変えない。。。ちょっと怖いのだ。いや、だからといって無理に引き受けたわけでは、なーい!

  さて、運動場では子供たちが元気にウォーミングアップのキャッチボールをしている。今年も教えているのは、Marty と Ken だ。特にMarty はカナダのユースのコーチもしていて、子供たちに教えるためのノウハウを知り尽くしている。それに彼は、毎年夏にオカナガンというところで野球のキャンプも開催している。

  評価項目は、1.投げ方・受け方、2.ごろのさばき方、3.フライボールのキャッチング、4.ピッチング、5.バッティング、6.走る速さ、に分かれている。

  選手には年齢別に色分けされたゼッケンを付けさせ、チェックリストにもゼッケンと同じ色と番号が書かれている。1項目に対して15分ほどしか時間がないので、その間に60人を評価していくのはけっこう大変なのだ。 
  いや、実際、時間があっても評価するのは難しい。走力はストップウォッチでタイムを計っているから確実に違いがわかる。けれども、フライボールを何回ミスしたとか、何本ヒットを打ったとかはわからないので、はっきりいってわれわれの「感」で評価しているのだ。コーチの中にはあまり野球のことを知らない人もいる。
  
  他にわれわれがチェックするのは「態度」だ。できれば教えやすい子を自分のチームに入れたいからね。友人のケンといろいろ話し合ってメモをした。彼がヘッドコーチ、私がアシスタントコーチで、一緒のチームでやっていこうと話がついているからだ。
コリンウッド校のグランド (向こうはグラウス山)
 グループごとに分かれてテストを受ける

  そんなこんなであっという間に2時間のキャンプが過ぎてしまった。このデータは今度のドラフト会議で発表される。自分の子供の評価がどうなのか、ちょっぴり気になるなあ。
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