=  最終戦  
  レギュラーシーズンの最終戦となった。

  Indians 対 Giants。他のチームはもうすでに全試合を終えている。

  この時点での順位は次のとおり。        
1位   Pirates  (8勝3敗1引き分け)
2位  Blue Jays  (7勝5敗)
3位  Giants  (5勝5敗1引き分け)   残り1試合
4位  Indians  (5勝6敗)   残り1試合
5位  Cardinals  (3勝9敗)

  もし、うちのチームが Giants に勝てば3位になる。とても大事な試合だ。

  試合は我がチーム、 Indians が先攻。

  ゲームは6イニングまでか2時間以内と規定されているが、たいてい5イニングしかプレーできない。そして、ピッチャーは1試合に3イニングしか投げられない。

  ふーむ、3,4,5イニングはエースピッチャーの Gin が投げるとして、誰を先発にしようか。。。Grant も David も調子のいいときと悪いときの差が激しい。Kyle も前のゲームでは不調だったし。。。えーい、Grant に賭けよう。調子が悪けりゃ交代させよう。


  Grant はチームで一番身体が大きい。でも、精神的にとても幼い。
  
  いつかの試合で、相手のピッチャーがぜんぜん上手く投げていなかった。

  Grant はチームメートに「あいつ、下手くそだねー。」といった。
 
  「Grant、そんなこと言うもんじゃないよ。」と、叱ったことがあった。

  その試合ではGrant がうちのピッチャーだった。上手く投げられない。フォアボールばかりで、とうとう満塁になった。本人も首を振り出した。でも、まだ点を取られていなかったので、続投させた。

  また、フォアボール。

  Grant はマウンドで急に泣き出した。

  これ以上投げさせるのは無理だった。上手く投げられなかったことに対して、自分自身に腹を立てていたのだろう。それに、相手のピッチャーのことを下手だと言っていたことも頭をよぎったのかもしれない。

  試合が終わってから、Grant に静かに言った。

  「他人のことを悪く言うもんじゃないことがよくわかったよね。次はもっと上手く投げられるように練習しておくんだよ。」

  それ以来、相手のことを悪く言わなくなったし、ピッチングもよくなっていた。


  さて、最終試合はうちのチームが初回に3点取った。よしよし。次は相手の攻撃だ。

  3アップ3ダウン。なんと、3人で片付いてしまった。

  ベンチに戻ってくる Grant にハイタッチ!本人も大きな目を、さらに大きくして喜んでいる。

  2回表にも我がチームは3点とって、6対0。

  その裏は、相手に3点取られた。でも、 Grant のピッチングは上出来だった。

  結局、11対3で最終戦を飾った。

  これで、Indians が6勝6敗。Giants は5勝6敗1引き分け。

  ヒャッホー!3位になったぞー!

Kyle バッティング Navid ハイ、チーズ!
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