=  プレーオフ  
  レギュラーシーズンの順位は下のように決定した。  
1位   Pirates  (8勝3敗1引き分け)
2位  Blue Jays  (7勝5敗)
3位  Indians  (6勝6敗)
4位  Giants  (5勝6敗1引き分け)
5位  Cardinals  (3勝9敗)

  それにしても、Pirates が強いとはシーズン途中まで知らなかった。各チームともお互いに3回ずつゲームをする。Pirates 戦の最初の2ゲームはボロ勝ちだったので、第3回目は4番手と5番手のピッチャーに投げさせたぐらいだ。その試合ではもちろん負けたけれど、それは計算済みだった。

  シーズンの後半になってからPirates は強くなった。原因の一つは、手の怪我で前半は試合に出ていなかった子がプレーできるようになったことだ。彼がピッチャーとして活躍したのだ。

  このレベルではピッチャーがいいと勝てる。うちのチームには上手いピッチャーが一人、あとはストライクを取るのに必死なくらいのレベル。Pirates には3人いる。


  うちのチームの最初の相手はCardinals 。レギュラーシーズンでは3回とも勝っている相手だ。

  事件は起きた。

  最終回まで7点差でリードしていた。うちのピッチャーはKirsten。スピードはないがストライクを投げている。それゆえに相手がバットに当てだした。ところが、なんでもないゴロをトンネルしたり、送球が悪かったりで3点取られ、まだ満塁だ。最初の試合で、しかも最下位のチームには負けるわけにはいかない。だから、エースピッチャーを投入することにした。

  「Kirsten 、よく投げている。でも、あと4点差しかないし、味方がエラーするから、交替するよ。」

  「えっ、どうして交替しなければならないの!?」

  Kirsten は赤い顔になって不満を表した。

  「君はぜんぜん悪くないんだよ。でも、相手が打つからね。。。打たれると味方がエラーするだろ?。。。また、次の試合で投げさせるから。。。」

  うちのエースピッチャーは今までほとんどヒットを打たれていない。この状況では交替は仕方がない。

  Kirsten はしぶしぶマウンドを降りて、3塁を守りにいった。

  そのとき、「Boo! boo! 」と女の人の叫ぶ声がした。

  Kirsten の母親だった。娘が交替させられたことを怒っているらしい。それは、コーチの私に対するアピールだ。


  試合はキャッチャーのパスボールなどで追加点を与えたが、2点差で勝つことができた。

  試合後も、まだ、母親は怒っている様子だ。

  近づいて、言った。

  「Kirsten は上手く投げていたけど、相手がボールを当てだしたので、仕方なく交替させた。次の試合で、また投げさせるから。」

  「また、投げさせる」という言葉が多少の怒りを静めたかもしれない。。。


  ウエストバンクーバー・リトルリーグ運営委員長の Lynda からメールが届いた。

  「この前の試合で味方の親からブーイングされたんだって?その親の態度は許せないわ。絶対にそんなことしてはいけない。私がその場にいたなら、すぐに注意したんだけど。状況を考えて選手の交替をするのは、コーチとして当然よ。あなたのチームなんだから、あなたがベストだと思うことをどうどうとやりなさい。私が味方になるからね。」

  なんとありがたいお言葉! サンキュー、Lynda!


  結局、プレーオフは2勝2敗で、これまた3位に終わった。

  優勝したのは、Pirates。 Dave コーチ、おめでとう!

優勝決定戦    Pirates vs Blue Jays
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